今日はフライパンの表面にコーティング加工されている、PFASについて書きます。
最近、『水道水に有機フッ素化合物が目標値を超える濃度』というニュースが話題でしたが、健康に不安を感じた方も多いのではないでしょうか。
PFASは、油や水をはじき熱に強い性質があり、塗料や消火剤、半導体、殺虫剤、包装紙、防水服など色々な製品に使用されています。
前々から、フライパンのコーティングに使われているフッ素樹脂加工は、本当に安全なの？と疑問はありました。
発がん性が～などと聞くと、ちょっと怖い
特にフライパンは熱して使うものなので、コーティングが剥がれて口にしていたら・・・と不安もありました。
調べてみたら、PFASについて勘違いしていたことがあったので、シェアしたいと思います。
Contents
PFAS、PFOS、PFOA、PTFEの違い
私は、PFASやその他の違いが分かっていませんでした。
PFASは、有機フッ素化合物の内、ペルフルオロアルキル化合物とポリフルオロアルキル化合物の総称です。（この型仮名の羅列は覚えなくても大丈夫・笑）
総称なので、PFASの中に、PFOA、PFOS、PTFEなどがあります。
PFOSとPFOAは、国際条約で製造・輸入が禁止されています。
そのため、日本のフライパンにPFOSとPFOAは使われていません。
- PFOA（ペルフルオロオクタン酸）界面活性剤や滑りを良くするフッ素ポリマー加工助剤として使用されています。
- PFOSは（ペルフルオロオクタンスホン酸）高い耐熱性や耐薬品性があり、半導体や電子機器の製造工程で使われています。
- PTFE（ポリテトラフルオロエチレン）耐熱性や耐薬品性、非粘着性などに優れたプラスチックです。「テフロン」という名称でも知られています。
フライパンにコーティングされているフッ素樹脂加工は、PFASの一部であるPTFE（ポリテトラフルオロエチレン）で、禁止されている物質とは別物です。
PTFEは、耐熱性が高く、容易に溶けて有害物質を放出することはないとか。
万が一フライパンから剥がれたコーテイング片を飲み込んだとしても、吸収されずそのまま体外に排出されます。
ただし、260℃以上になるとPTFEが劣化し始め、360℃になると分解ガスが発生するので極端な強火や空焚きはしないように注意が必要です。
テフロン加工は、間違った使い方をしなければ危険ではないのね
フッ素樹脂加工されていないフライパンを買ってみましたが、卵料理はくっつくことが多いですね。
それでも、PFASフリーが良い方は3種類のフライパンがあります。
PFASフリーのフライパン3種類の紹介
PFASが使われていないフライパンを使うなら、下記の3種類があります。
①ステンレス
②鉄
③セラミックコーティング
ステンレスのフライパン（ヘンケルス）
ステンレスは丈夫で錆びにくく、保温性が高いというメリットがあります。
ステンレスの鍋は前から持っており、みそ汁や煮物に使っています。
ステンレスのフライパンは、卵料理をする際にくっつくことが多いので、ちょっと買うのに躊躇していました。
コツは油多めでしっかりフライパンを熱する必要があるので、ふわっとした卵焼きというよりはしっかり火が入る仕上がりになります。
クッキングシートやフライパン用のアルミホイルを引いて、調理するのもコツです。（フライパンが汚れないので洗う手間も省けそう）
PFASフリーにこだわるなら、一つは持っていたいね
ヘンケルスは包丁を愛用していますが、作りが丈夫なので安心して使えます。
鉄製（タクミジャパン）
鉄製のフライパンは、使い込んで油がなじんでいれば、卵料理がくっつくことはないと思います。
中華料理はかなり油が多い印象があるわ
工夫次第でくっつかないように出来ますが、毎日の料理には少しハードルが高いのも本音です。
ちなみに購入した鉄のフライパンはこちらです↓
20ｃｍの深型フライパンで、重さは740ｇと少し重め。（日本製）
卵料理は残念ながらくっついてしまうので断念しましたが、野菜炒めなどで時々使っています。
鉄分が摂れるので、もっと利用したいけどね
セラミックコーティング（クックテリア）
セラミックコーティングはこちらのフライパンを買いました↓
見た目も白色でオシャレだったので、とても期待していたのですが、卵料理がくっついてしまいました。
あと、平じゃないのか油をひいても外に流れる感じで、焼きムラも多かったです。
今は、揚げ物をする時にだけ使っています
3つの中では、一番軽量だったので持ちやすい点は良かったです。
PFASフリーではないけれど、やっぱり一番使いやすいテフロン加工のフライパンも紹介します。
テフロンプラチナ加工（ウルシヤマ金属工業）
テフロン加工は間違った使い方をしなければ、危険ではないことが分かったので、こちらのフライパンも最近購入しました。
テフロンプラチナ加工の商品はこちら↓（私が購入したのは20cmのフライパン）
こちらのフライパンは、「ウルシヤマ金属工業」さんのものです。
デメリットは少しお値段が高いことと、重さ（と言っても635ｇ）なことでしょうか。
あと最初の1ヵ月くらいは、熱すると匂いがしましたが、今では全くしません。
こちらは、日本製であり、職人さんがひとつひとつ手造りされているようです。
熱伝導率が高いのですぐ料理ができる上に、余熱で火も入りやすいです。
鍋と持ち手の接着部分がしっかりした作りで、これ一つで戦えそうなくらい頑丈・笑
テフロン加工なので、目玉焼きなどもスルっと剥がれます。
使い方を間違えなければ安全だと分かったので、一番使う頻度が多いのは、やはりこちらになりますね。
今回は、様々なフライパンについて取り上げてみましたが、これからもっと安全でくっつかないフライパンがあれば都度紹介したいなと思います。
逆にオススメがあれば、教えて頂けると嬉しいです。
